90歳 卒寿の祝い

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普段言えないありがとうをプレゼント

数え年90歳になると、卒寿(そつじゅ)のお祝いをします。

これは卒寿の卒という略字「卆」が「九十」と読めることで90歳でお祝いをするようになったものです。

88歳の米寿では金茶色のプレゼントでしたが、卒寿は古希や喜寿、傘寿と同様紫色のプレゼントを送る風習があります。

いま卒寿を迎えようとしている方々は、関東大震災(1923年(大正12年))が起きる前後の生まれのみなさんです。

1926年に大正時代から昭和元年に変わり、激動の日本史を歩んでこられた卒寿のおじいちゃんおばあちゃん。

老人の昔話なんて、と思わずに、こんな時はみんなで卒寿を祝いながら、おじいちゃん・おばあちゃんの昔話や苦労話を聞いてあげて、労をねぎらってあげたいものですね。

卒寿は紫色のものをプレゼント

卒寿あたりの年代の人は、戦争を経験しもののない時代を生き抜いてきた方々です。

先日90代前半のおばあちゃんとお話をする機会があり、もらって嬉しいものって何?と聞いてみました。

彼女の答えは、「食べられるもの」。

戦後、食べるものに不自由をしてきた経験があるため、おやつでもお菓子でも、食べられるものがそばにあると安心するのだとか。

飽食で物がありあまる時代に生まれた私たちには分からない感覚ですね。

ご長寿のみなさんへのプレゼントは、是非、その方ご本人が欲しいものをプレゼントしてさしあげたいですね。